patagonia オーガニック・コットン

        一人一人の行動が持つ大きな意味

有機農法で栽培されたコットンを使ったウエアを買うとき、みなさんは個人として意義有る行動をとったことであり、持続可能な農業/環境を大切にし、人々の健康を守り、大気や水や土などを将来の世代の為に守ろうという農業システムにお金を投じたことになるのです。オーガニック・コットンのウエアを買うことは単なる消費行動ではありません。それは、持続可能で、環境に対して責任ある方法で作られた製品を必要とし望んでいるのだという、明確なメッセージを農業界に発することでもあるのです。オーガニックのウエアを選ぶこと、それは自分の着る服がどこで作られたかを知り、環境について真剣に考えようとする人々の一員になることなのです。 
                             ウエンデル・ベリー
オーガニック」とは何でしょう?
認定を受けたオーガニック・コットンは、化学肥料や農薬を使わずに栽培され、市場での公正さを守るため認定団体によって定められた基準を満たしています。オーガニック・コットンとは基本的には、自然な農法、栽培法によって作られたコットンです。
1 害虫駆除には、それを食べる益虫を使います。
2 雑草は手で抜き取るか、被覆作物を植えて防ぎます。
3 堆肥や天然肥料、輪作などによって土壌を豊かにし、作物を健康に育てます。

「コットン」は天然繊維ではないのでしょうか?
残念ながら、従来の栽培法で作られたコットンの場合、コットンそのものは天然繊維でも、植え付けから消費に至るすべての段階で大量の化学薬品が使われるためコットン製品は自然であるとは言えません。
植え付け以前に土壌は殺菌され、土は収穫までの間、綿の幹を保持する役割を果たすにすぎません。その後、大量の化学肥料や害虫駆除剤、除草剤、殺菌剤、さらに暖かい地域では枯葉剤などが使われます。こうした農薬類は、商業活動に使われる化学薬品の中でも最も毒性の強い物質です。そのため自然環境や農家の人々、周辺地域の住民などに回復不能な害を与えることになります。

オーガニック・コットンを買う10の理由
農薬の使用量を大幅に減らすことが出来るからです。
世界の80ヶ国以上で栽培されている綿は、世界の農薬使用量の25%を占め、農薬問題の元凶の一つとなっています。有機農法では、綿に付く害虫を有害物質を使わずに駆除しています。

世界的に見ても、綿に使われている農薬は最も危険な薬品だからです。
アメリカにおける綿生産の場合、国内に登録されている中でも最も毒性の強い薬品の一つであるアルディカーブや、発ガン物質と見なされているアセフェートが害虫駆除剤として広く使われています。

将来の世代を守るためです。
食生活や代謝の違いからか、大人に比べると子供は農薬に起因する健康障害を遥かに受けやすいものです。アメリカでは数百万人に及ぶ子供たちが、食物や汚染された飲料水、家庭内で使用される殺虫剤、(さらに農業地帯に住む子供の場合には)空気中に浮遊する害虫駆除剤などにより、生涯を通じて摂取する総量の約35%に当たる発ガン性物質を5歳までに吸収してしまうと言われています。

農業従事者を守るためです。
農家の人々は大量の有害物質に接触し、そこから生じる健康問題に悩んでいます。カリフォルニアにおける農薬中毒の件数では、グレープ、オレンジに次いで3番目に多いのが綿です。

水質を守るためです。
アメリカにおいては、少なくとも32州で農薬による地下水の汚染が進んでいる一方、全人口の半分が飲料水の水源として地下水に依存しています。さらに、全米で、空気や雨、霧、雪などから農薬が検出されています。


生物多様性を豊かにするからです。
同じ作物を繰り返し植えていると、植物や虫、動物などの多様性が失われ、害虫が発生する原因になります。輪作により、生物の多様性や環境の健全性を促進することになるのです。

健康のためです。
農薬に使われる化学物質の内少なくとも107の物質が発ガン性有りとされています。その他にも、先天性異常や運動機能障害、不妊、ホルモンの分泌異常、急性中毒などを引き起こす物質が多数使われています。

土の浸食を防ぎ、地力を高めるためです。
近年、土壌保全により様々な成果が達成されていますが、未だに浸食は世界的に大問題です。堆肥や被覆作物による輪作などの有機農法により、浸食を防ぎ、地力を回復することが出来ます。

本当の意味で経済をサポートするためです。
従来のコットンの価格は、国庫補助金や農薬の規制/テスト、有害廃棄物の処理/清掃、環境被害など、国民が負担しなければならない数十億ドルにも昇る隠れたコストを反映していませんでした。

快適だからです。
オーガニック・コットンは肌に快適です。また、それを選ぶことで自分たちが愛する土や人々を守り育むことにつながるという意味でもオーガニック・コットンは心地よいのです。

  ------------------------------------------------
パタゴニア発行「オーガニック・コットン」パンフレットより
アメリカの現状について書かれていますが、日本でも状況は全く同じ事が言えます。