その1
カヌーの種類
カヌーのフィールドはとっても広い
もともとカヌーは水の上での移動手段として、世界の各地で様々な形のものが生まれてきました、そして素材の進歩によってさらにそのフィールドは広がり、水のあるところすべてカヌーのフィールドと言っても過言ではないほどです。そしてそのフィールド毎に要求される特性がそれぞれ違い、それぞれのフィールドで一番使いやすいように、カヌーの形も様々なものが作られています。具体的には川用のカヌーは小回りが利くように、比較的回転性の良いものが多く、逆に海用のカヌーは風や潮流の影響を受けにくいように直進性の良いものが多いなどです。
これからカヌーを始めようとする方から「初心者はどんな船がよいのか?」とよく聞かれます、しかし先に述べましたように使うフィールドによって選ぶものが全く違ってくるので、これはとっても難しいご質問なのです。
カヌー選びの第一歩は、先ずあなたが普段どんなフィールドで、どんな遊び方をしたいのかをはっきりさせることから始まります。

カヌーとカヤックの違いって?
カヌーとカヤックってどう違うの?というご質問をよくいただきます。今まではカヌーという言葉で総称してお話ししてきましたが、ここで整理してみましょう。カヌーとカヤックの違いって本当はとても簡単なことなのです、本体の形状で分けるのではなくて、漕ぐための道具(パドルといいます)の違いによって分けています。
シングル・ブレード・パドル(シャフトの片側だけに水を各部分がついているタイプ)を使って漕ぐのがカヌー。
    
ダブル・ブレード・パドル(シャフトの両側に水をかく部分がついているタイプ)を使って漕ぐのがカヤック、と覚えて下さい。
                     
簡単でしょう。
ですから本体は同じものなのに、漕ぎやすくするためのシートだけ変えたもので、カヤックといったり、カヌーといったりややこしいことも起こるわけです。

■カヌーの種類の分け方にはいろいろありますが、一般的な分類でだいたい下記のようになります。あなたが抱いているイメージを大切に膨らませながら、それぞれの特徴を参考にして下さい。
タ イ プ 主なフィールド 特   徴
カンディアンカヌー

緩やかな川
(急流用に設計したものもある)
オープンデッキ・カヌーとかただ単にカヌーとも呼ぶ。自然にとてもよく似合う雰囲気、スタイルは都会生活者の憧れか。積載能力が大きく、両親と子供とかキャンプ道具を満載してツーリングなど複数人で利用するのに最適。反面5m前後有る長さは保管場所の制限をかなり受ける。
漕ぐにはシングルパドルを用いるが、一人でコントロールするには少々練習が必要。
ファルトボート
川(中流から下流)


移動や保管の時に折り畳み出来るのが最大の特徴。保管場所の制約を受けるアパート住まいの方の選択肢の一つ。電車やバスなどの交通機関を使って移動できるので、搬送用の車から解放される。積載の力もかなり大きいので、キャンプ道具を積んでツーリングというスタイルが最も適している。
反面船体を構成しているのは木やアルミのフレームにテトロン基布などの船体布という作りなので、他の素材のものと比べると強度が落ちるのは致し方ない。
インフレータブルカヤック
ダッキーとも呼ばれる。空気を入れて膨らますタイプなのでファルトボートと同様保管場所や運搬に気を使わなくて良い。ファルボートと比べて安定性が良く、有る程度の価格のものなら強度もかなりあるので破損の心配も少なく、初心者の方でも安心して川下りに挑戦できる。
但しボトムがフラットで、水面上にでている部分が大きいので風の影響は受けやすい、従って風の強いときのオープンウォーター(海や湖)では、コントロールが難しくなる。
ファンカヤック
穏やかな海
緩やかな川
安定性が良く、直進性も比較的強いものが多く、漕ぐためのテクニックとかあまり難しいことに気を使わずに、初心者の方でものんびり、気軽に水の上の楽しさ味わうことの出来る艇です。
中流部以下の緩やかな流れ、穏やかな内海、湖などが得意。コクピットも大きくフィッシング・ボートとしても利用できます。
シット・オン・トップ
海(沿岸)

一体成形の一枚の板のような艇です(もちろん中は空洞です)。たとえひっくり返っても艇を起こしそのままよじ登ればOKです。自動排水で水を出す必要もないのでとても安心。もともとダイビングのベースとして開発された艇ですが、ビーチの水遊び、フィッシング、サーフィンといろいろな使い方が出来ます。コクピットが無いのでとてもオープンな気持ちにさせてくれる反面、お尻はいつも濡れやすいので寒い季節は防水、防寒の対策が必要。
リバーカヤック

川(上流から中流) 最も愛好者の多いのがこのタイプ、メーカーも多くモデルも本当に沢山あるのでチョイスするのに迷ってしまうほど。どちらかというと中流域以上の川で使いやすいように、比較的運動性能のの高いものが多いので最初は練習が必要。刻々と変化する川をツーリングする醍醐味は、一度味わったら忘れられない感動をあたえてくれます。ほとんどの艇がプラスティック製なので滅多に壊れることが無く、最近は2.5m前後の短い艇も多いのでアパートの部屋に持ち込んだり、車内に積載なんて事も可能。
ロデオボート
川(上流部)
リバーボートの範疇にも入るが、リバーボートがツーリングを意識して作られているのに対して、ホール(落ち込み)やウェーブのスポットで艇を回転させたり、サーフィンをしたりという、ロデオプレイのし易さにのみ重点を置いて作られている。とくに最近のロデオボートはある特定のテクニックの完成を目指して特化された艇が多く、ボリュームも極端に小さいものもあり、初心者がいきなりロデオボートを選択するのは避けるべきです。リバーカヤックで腕を磨き、ロデオプレーヤーの華麗な姿に憧れを感じたらそのとき選んで下さい。
シーカヤック



その名の通り海で使うことを目的に作られている。障害物のほとんどない水域を最短で漕行出来るように、直進性を高め、スピードが出やすいデザインを取り入れている。シーカヤックと一口に言っても、外洋を長期ツーリングするためのものから、沿岸部のOne-Dayツーリング向きのものまで様々なモデルがあります、遊び方を良く相談しながら選択しましょう。

これ以外にも純競技用の艇や、スクゥォートボートといわれるタイプのものなどいろいろな種類がありますが、初心者の方にはおすすめするタイプではありませんので省略しました。

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