丹後の国 『由良川』ツーリング報告

由良川プロフィール
由良川は、京都府は北山、三国岳で最初の滴を集め、福知山盆地で土師川を従えて若狭湾に注ぐ、近畿圏最大の川である。

※上流の和知ダムで流量調節をしているので、放水量により状況が変わる。 当日の放水量は15t/毎秒(am8:00〜3:00それ以外2t/SEC)、スタート地点の「立岩」では11時半頃にならないと水が増えてこない。
放水量案内 TEL 07718-4-1121
アクセス 東名     RT9 京都縦貫自動車道   RT27
豊橋−−−−音羽−−−−京都東−−−−沓掛−−−−丹波−−−−綾部
    20K        190K        20K      30K       34K TOTAL 約300K 21:00      21:30       0:00       0:40        1:15      2:00
(ロスタイム30M)
高速代 音羽−京都東 4650円 京都自動車道 1000円
メンバー 戸田、 水元、 伊藤 秀、 稲石、 占部(WAVE WALKERS) の5名

14日火曜日 艇やらキャンプ道具の積み込みを終えて、未知の川への期待を胸にエンジンスタートはちょうど9時。車は快調に予定どうり零時に京都東インターを降りる、先行はこの日のために新しいカーナビソフトを購入した戸田車。ランプウェーから1号線に出たつもりが、「この道で良いのかねー、どう見ても戻っているような気がするけど」と無線入電、標識を確認すると「舞鶴」方面、やってしまった!でも何処でどう間違ったかよく分からない。(実は帰路でも1号線からインターに入り損ねてしまった、出るのも入るのも京都東は標識がとてもわかりにくい、これから利用する人はお気をつけ下さい)
それからもなんだかんだと有りまして(これは内緒教えてあげない・・・どうしても知りたい人はメンバーに直接聞いて下さい)、キャンプ予定地の新綾部大橋についたのが2時少し前、国道からはいる目印の「千成」の看板を探すが無い!行ったり来たりするが無い!夜中の2時を回っては聞くところも無し、適当に当たりを付けて狭い路地を探す内にようやくそれらしきところを見つけて落ちつくことにする。
テントの中で山陰本線(なんかとても遠くに来た感じ)の夜行列車の響きと、隣のテントの水元、伊藤の何かあやしげなひそひそ話を聞きながら眠りにつく。
15日水曜日 眠い目をこすりながらテントから抜け出すと、目の前が由良川、対岸に山陰本線の線路が走っている、道理で明け方列車の音がうるさかったわけだ。鮮やかに腕をふるう戸田シェフ謹製の朝食を平らげ、テントを畳み、出す物を出して、スタート地点の立岩に向かう。
(Clic Enlargement)


スタート予定地に着きはるか下の川を見ると水が少ない!!こんなんじゃズリズリで苦労しそうだと思いながら、カヤッカーとおぼしき先客に話を聞くと11時頃にならないと水は増えてこないよ、ということだ。とりあえず車の回送を済まし、川まで降りる、深い谷間で結構な運動になりました。(滝神社の3倍くらいの高さは有ろうか)
瀬の入り口に関西では常時遊べるのはここくらいと言われる、ホールがあり、次の日曜日にロデオ大会があるという事で数名が練習している。そこから3段くらい小さな落ち込みがあり、其の内の一つでサーフィンが何とか出来る、全長300〜400Mくらいの瀬であるが岩が結構多く、流れも変化があり結構ここだけで一日遊んでも楽しいかなとも思われるが、スタート時間が遅れたので程々にして先に進む。
この間M君が最初の沈脱・・・ヤッター!!の1回目。 穏やかな瀞場を景色を楽しみながら漕ぎ進む、途中渋るM君にみんなで焚付けて強引にロールの練習をさせるが、パドルフェースが上手くできないのと、頭が早く上がってしまい成功しない、そのうちバウレスキューにも失敗し沈脱・・・オヨヨの2回目。
   (Clic Enlargement)

通称流木の瀬の手前で昼食、流木の瀬というのは瀬の入り口に流木が埋まっているのでついた名だが現在は通行にはほとんど影響は無さそうだ、そのかわり右岸から竹が数本コースの上に頭をたれ左岸寄りに1.5Mほどしか空いていない。コース取りに失敗したものは、竹を強引に払い避けながら突き進む、占部君は障害部分は水中に待避し障害が無くなってからロールで起きあがるという奇抜な戦法を採った。(本当は避けた拍子にバランスを崩して沈しただけのことだったりして) 今回は竹の穂先だけが水面近くにあり幹は高い位置にあったので、柔らかいので払い除けることもできたが、幹が水面近くだったり、倒木だったらストレーナーという状態になり補足される危険が非常に大きいので、確実に安全コースをとれる自信の無いときはポーテージする事をお奨めします。

其の下が本流とエディがとてもメリハリがあり、しかも両側にエディがある場所だったので暫くここで、フェリーグライド、ピールアウト&エディターンをして遊ぶ。伊藤君ここでスターンラダーの感覚を少しつかんだようだ。M君きっちりしたリーニングがとれずに沈、ロールを試みる、もうちょっとで起きそうだったが惜しくも再沈、もう一度チャレンジするも失敗ついに脱、・・・そうそう其の粘りが大切だ!の3回目 そして叉瀞場をのんびり進む、谷も少し開けてきた、雰囲気としては豊川とよく似ている、目に入る人工物は橋くらいでとても気持ちのいい川だ。ヤマセミとカワセミを発見。
(Clic Enlargement)


自分の跡について小さなエディに入ったM君、ピールアウトに失敗し轟沈・・・4回目 そしてトップを行くK.I.が直前で隠れ岩を発見し、急旋回で避けたので続いたM君避けきれずにまたも沈・・・M君ごめんなさいの5回目

 

左岸にカヤッカーが一人上陸して何やらカヤックをいじっている、中州の岩にも一人座り込んで秋の陽を浴びてのんびり休憩している(ように見えた)。
自分たちもここらで一息入れようかと近づくと、中州の岩の右が小さな落ち込みになっていて、何やら赤いものが水中でうごめいている、よく見ると小豆色をしたカヤックだ、中州の男に近寄って聞くとまさしくブローチング、男に人間の被害はなかったことを確認し、とりあえず中州に上陸。

よく見ると水中の岩にブローチングしバウのみがかろうじて水面に出ている。中州からはコンタクト出来ないが、6〜7M離れた対岸に小さなエディがありそこからなら何とかコンタクト出来そうだ。 こちらのメンバーが5人、事故を起こしたグループが3人、携行しているレスキューギアはスローロープ3本、カラビナ3枚、ナイフ1本、これだけ有れば何とか出来そうだと、実践レスキュー講習をすることにする、ブローチング状態のボートを救出するなんて事はなかなか機会があるものではないから。

対岸からボートにコンタクトしてバウのグラブループにロープを結び、中州側から曳くことにして、稲石と次にパドリング力のあるだろうと思われる占部が対岸のエディに渡る。中州からスローロープを投げる(戸田君ナイススロー)、クイックリリース・ハーネスを介して占部に自身の確保をゆだねた稲石が、其のロープを何とか遭難艇のグラブループに掛けようとするが、その間の水深が思ったよりあり、且つ流れも速く、危うく流されそうになるが、ビレイをとっていたおかげで占部に引き寄せてもらう。このときロープ先端に付けたカラビナが水底の岩に噛んだのか外れなくなる。仕方がないので別のロープを渡してもらうようにし、其の間別の方法を考える。

遭難艇の下流には遭難艇自身が作り出す弱いエディが発生している、其のエディに自分の艇を入れ何とかロープをフィックスできそうだ。エディに艇を入れることは簡単に出来たが、遭難艇が流れにあおられて揺れるためなかなかグラブループの確保が出来ない、エディと言ってもほんの少し水流が弱くなっているだけなので何度も流される、何度か目にやっとグラブループを掴むことに成功。 掴んだわ良いけどロープをフィックスするために、まずカラビナをグラブループに付けようとすると、自分はどうしても遭難艇の方向に体を乗り出す、そうすると自分がデッキを水流に食われて沈させられそうになるわ、パドルは流されそうになるわで、なかなかカラビナがグラブループにかからない。やっとカラビナがかかったと思った瞬間自分が体重をかけたのでバランスが崩れたのか、遭難艇が岩から外れた、あおりを食らって自分も沈、起きあがって少し先のエディに水船をブルドーザープッシュで何とか押し込む。

満杯の水を出そうと中を覗くとなんと浮力体が入っていない、やっとの事で占部君の力を借りて水出しをすませ、持ち主のところまで運んでやる。 事故を起こしたグループの話を聞くと3人ともがほとんど初心者で、全員浮力体もヘルメットも装備して居らず、まあ言ってみれば起こるべくして起こったような事故だ。 川を甘く見ないようにそして今日は出来るだけ近くでツーリングを打ち切ったほうがよいことを注意し彼らと別れる。今回はたまたま他のグループの話でしたが、事故はいつ自分たちの身に起こるか予測はつきません、常に安全装備は確実にそして最低限のレスキューギアを携行するように心がけましょう。
                                         (Clic Enlargement)

とんだ時間つぶしをしてしまったのでその後はゴールまで一直線、3時少し過ぎにゴール地点に到着。沈脱がよほど悔しかったのかM君はそれから一人黙々とロールの練習に励んでいました、頑張るものは救われる君の努力はきっと近い内に報われるでしょう。

書き足りないことがいっぱいあるけどとても楽しいツーリングでした。

                       東海カヌークラブ会報に掲載したものを転載。
                       撮影 戸田 高弘

                                          


Back

Outdoor Shop LANDS
愛知県豊橋市前田南2丁目25-3 K・Sビル1F
Phone/fax :0532-54-5766
e-mail:shop@go-lands.com